『AI駆動開発チームの作り方・育て方 生産性20倍アップのソフトウェア開発』を読んで


はじめに

『AI駆動開発チームの作り方・育て方 生産性20倍アップのソフトウェア開発』という本を読んだのでアウトプットします。以降記事内では『本書』と省略します。

どんな本か

概要は↓に記載されています。

bookplus.nikkei.com


なぜ読むのか

  • 業務でチーム開発する際のAI駆動開発を学びたいと思ったから


感想

業務でチーム開発する際のAI駆動開発を学びたくて読みました。個人でAIを使う場合、コーディング、情報の収集や整理、質問や壁打ち相手などとして非常に効果的であり、生産性向上に寄与することは理解していました。しかし、業務で扱う場合、特にチームで開発する場合にはどうするべきなのか。開発プロセスやチームのあり方はどう変わるのか気になっていたところで、本書に出会いました。

全体として自分の考えと近い部分が多く、自分の考えに自信がつくとともに、知識を補強することができました。例えば、「AIを使うことで個人の生産性が向上しても、チームの生産性が向上するとは限らない」という話が本書に書いてあります。自分が早く成果物を作っても、それを確認する人がいたり、誰かに質問したり、チームや役割の異なる人との擦り合わせが必要だったりと、コミュニケーションや待ち時間が発生します。チームや組織としても変化が必要であることは頭の中ではなんとなく分かっていましたが、本書ではそれを複数の観点から改めて言語化してくれていました。

また、これも読む前から思っていたことですが、AIがあってもなくても、ソフトウェア開発の根幹として必要なものは大きく変わっていないように感じています。本書でもCI/CDなどの環境整備、課題や要求の整理から開発完了までのプロセス、開発上のコミュニケーションなどについて触れられていますが、その多くはAIがなくても重要なものです。AIが作った成果物についても人間がレビューし、最終的に責任を持つという考え方が示されています。AIによって考え方や方法が変わるものはあれど、AI云々以前にソフトウェア開発の基盤を整えておくことの重要性を改めて感じました。

意外性があったのは、「AIツールをチームで統一しない」「特定のツールの細かな使いこなしに過度にこだわらない」「人を減らしてから生産性を上げる」といった考え方です。自分にはなかった視点もあり、新しい考え方として学ぶことができました。前述したレビューについても、ネット上ではかなり意見が分かれている印象です。AIが生成したコードをほとんど読まないという人もいれば、本書と同じように人間がしっかり確認すべきだという人もいて、今後どうなっていくのか個人的にも興味深いところです。

一方で気になったのは、一つ一つのトピックへの言及が少ないと感じることが多かった点です。良く言えば幅広いテーマがコンパクトにまとまっているということかもしれませんが、個人的にはもう少し深く知りたいところがいくつもあり、その点は期待とのズレを感じました。

全体として、個別のAIツールの使い方ではなく、「AIを前提としたときにチーム開発をどう変えていくか」を広く考えるきっかけとして、とても参考になりました。AIを導入すること自体を目的にするのではなく、AIによって個人の生産性が上がった先で、チームや開発プロセスをどう変えていくのか。自分の業務でも考え、試していきたいと思います。


Codex CLIを試す 〜導入と会話〜

はじめに

Codex CLIを導入して会話を試したメモです。最初はCodex CLIを試すというテーマで幅広く触れていくつもりでしたが、やっているうちに凄い長さになっていきゴールが見えなくなったので、まずは導入と会話に絞っています。

前提

  • macOS Sequoia 15.3.1
  • ChatGPT Plus
  • mise 2026.2.11 macos-arm64 (2026-02-12)

Codex CLIのインストール

miseを使ってインストールします。

mise use --global npm:@openai/codex

無事にインストールされていることの確認の意味も込めて、codex-cliのバージョンを見ておきます。

codex --version
codex-cli 0.101.0

初期設定

Codexを起動します。

codex

以下のように選択肢が出ました。ChatGPTでのログインで問題ないのでそのままEnterキーを押下します。

  Welcome to Codex, OpenAI's command-line coding agent

  Sign in with ChatGPT to use Codex as part of your paid plan
  or connect an API key for usage-based billing

> 1. Sign in with ChatGPT
     Usage included with Plus, Pro, Team, and Enterprise plans

  2. Sign in with Device Code
     Sign in from another device with a one-time code

  3. Provide your own API key
     Pay for what you use

  Press Enter to continue

すると、ブラウザでChatGPTのログイン画面が表示されます。自分のアカウントでログインします。ログインに成功すると以下のようになったので、Enterキーを押下します。

✓ Signed in with your ChatGPT account

  Before you start:

  Decide how much autonomy you want to grant Codex
  For more details see the Codex docs

  Codex can make mistakes
  Review the code it writes and commands it runs

  Powered by your ChatGPT account
  Uses your plan's rate limits and training
data preferences

  Press Enter to continue

ディレクトリを信頼するか?という確認です。問題ないのでそのままEnterキーを押下します。

  Do you trust the contents of this directory? Working with untrusted contents
  comes with higher risk of prompt injection.

› 1. Yes, continue
  2. No, quit

  Press enter to continue

gpt-5.3-codexが出たばかりだからか、5.3と5.2のどっちを使うか聞かれました。5.3がいいのでそのままEnterキーを押下します。

  Codex just got an upgrade. Introducing gpt-5.3-codex.

  Codex is now powered by gpt-5.3-codex, our most capable agentic coding model
  yet. It's built for long-running, project-scale work, with mid-turn steering +
  frequent progress updates so you can collaborate while it runs (and it's
  faster too).

  Learn more: https://openai.com/index/introducing-gpt-5-3-codex/

  You can keep using gpt-5.2-codex if you prefer.

  Choose how you'd like Codex to proceed.

› 1. Try new model
  2. Use existing model

  Use ↑/↓ to move, press enter to confirm

こちらの指示を待機してる感じになったので、準備は完了したようです。

╭───────────────────────────────────────────────────────╮
│ >_ OpenAI Codex (v0.101.0)                            │
│                                                       │
│ model:     gpt-5.3-codex   /model to change           │
│ directory: ~/Desktop/GitHub/vite-react-mui-sample-app │
╰───────────────────────────────────────────────────────╯

  Tip: New Try the Codex App with 2x rate limits until April 2nd. Run 'codex
  app' or visit https://chatgpt.com/codex

 
› Run /review on my current changes
 
  ? for shortcuts                                            100% context left

Codexとの会話

とりあえず挨拶してみます。

› こんにちは


• こんにちは!今日は何を進めますか?

返事きました。会話できてますね。

/new で新しい会話を開始できるとのことなのでやってみます。

› 新しい会話を開始する実験です


• 了解しました。新しい会話として進めましょう。
  やりたいことをそのまま書いてくれれば、すぐ対応します。

/resume で保存されている会話のセッションを選択して再開できます。保存は自動でされるようです。

Resume a previous session  Sort: Created at
Type to search
  Created at      Updated at     Branch  Conversation
> 1 minute ago    1 minute ago   main    新しい会話を開始する実験です
  24 minutes ago  5 minutes ago  main    こんにちは

今は「新しい会話を〜」のセッションにいるので、「こんにちは」のセッションを選択してEnterキーを押下します。

› こんにちは


• こんにちは!今日は何を進めますか?

セッションの切り替えができました。

一旦 /quit でCodexを終了し、再起動してもセッションが残っているのか見てみます。/resume を実行すると先ほどと同じセッションが並んでおり、Codexを終了してもセッションが残ることを確認できました。

こうなると、逆に会話のセッションは消さない限り保持し続けるのでしょうか。Codex本人に聞いてみます。

› 今CLIで会話しているあなたとの会話のセッションに保存期間はありますか?


• 短く言うと、このCLIセッションの保存期間は「無期限固定」ではありません。
  保持は次の2つで決まります。

  1. ローカル側(CLIの履歴/ログ設定)
  2. 接続先サービス側(API/組織のデータ保持ポリシー)

  なので、正確な期間は環境設定しだいです。
  また削除可否も分かれていて、ローカル履歴は削除可能なことが多いですが、サービス
  側ログはその管理画面や組織ポリシーに依存します。

  必要なら、この環境で実際にどこに履歴が残る設定かを一緒に確認できます。

無期限ではないとの回答でした。しかしこの回答だと、〇〇日で消えるという感じではなさそうです。会話のセッションを削除する方法はあるのか聞いてみます。

› CLIでの会話のセッションを削除する方法を教えて


• この環境での実際の削除手順に合わせるため、まず ~/.codex 配下に会話ログやセッ
  ション保存先があるかを確認します。見つかった場所ベースで、安全な削除手順を具体
  化します。

• Ran ls -la ~/.codex && echo '---' && rg --files ~/.codex | head -n 200
  └ total 384
    drwxr-xr-x  13 xxx  staff     416 Feb 15 20:59 .
    … +22 lines
    rollout-2026-02-15T21-02-56-019c612e-b561-7d63-a819-50be97837b33.jsonl
    /Users/xxx/.codex/shell_snapshots/019c612e-b561-7d63-a819-50be97837b33.sh

────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────

• 保存先は ~/.codex にあり、history.jsonl と sessions/...jsonl が会話データで
  す。次に設定ファイルで自動削除や保持期間の項目があるか確認します。

• Explored
  └ Read config.toml

────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────

• CLIの設定には保持期間の自動削除設定は見当たりませんでした。最後に、CLI側に履歴
  削除コマンドがあるか codex --help で確認します。

• Ran codex --help
  └ WARNING: proceeding, even though we could not update PATH: Operation not
    permitted (os error 1)
    … +113 lines
      -V, --version
              Print version

────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────

• Codex CLI なら、会話データはローカルの ~/.codex にあります。
  この環境では主に以下です。

  - セッション本体: ~/.codex/sessions/.../*.jsonl
  - 入力履歴: ~/.codex/history.jsonl

  削除方法:

  1. 現在のCLIを終了(Ctrl+C か exit)
  2. 必要な範囲を削除

  # 1セッションだけ削除
  rm ~/.codex/sessions/2026/02/15/rollout-xxxxxxxx.jsonl

  # セッションを全削除
  rm -rf ~/.codex/sessions

  # 入力履歴をクリア
  rm ~/.codex/history.jsonl
  # (ファイルだけ残したいなら: : > ~/.codex/history.jsonl)

  補足:

  - 認証情報も消すなら codex logout(~/.codex/auth.json 相当)。
  - 完全初期化したいなら ~/.codex 配下をまとめて削除できますが、auth.json や設定
    も消えます。

書かれている通りにファイルがあり、中身もそれっぽかったのであってそうです。試しに1セッションだけ削除してみます。「新しい会話を〜」の方にいる状態で、「こんにちは」のセッションファイルを消して /resume を実行します。

Resume a previous session  Sort: Created at
Type to search
  Created at      Updated at      Branch  Conversation
> 39 minutes ago  10 minutes ago  main    新しい会話を開始する実験です

最初に挨拶した「こんにちは」のセッションが想定通り削除されました。

スラッシュコマンド

ここまでの流れでも使用していましたが、Codex CLIは /{キーワード} の形式で用意された指示を実行できます。これをスラッシュコマンドといいます。

developers.openai.com

Codex起動中に / を入力すると候補が出てきます。

  /model         choose what model and reasoning effort to use
  /permissions   choose what Codex is allowed to do
  /experimental  toggle experimental features
  /skills        use skills to improve how Codex performs specific tasks
  /review        review my current changes and find issues
  /rename        rename the current thread
  /new           start a new chat during a conversation
  /resume        resume a saved chat

今回のテーマはあくまで導入と会話なので、ここまでに使った3つのコマンドと、追加で4つのコマンドを確認します。

/new

新しい会話を開始できます。

/resume

セッションの一覧が表示され、選択することで会話を再開できます。

/quit

Codex CLIを終了します。

/fork

現在の会話から分岐して別の会話を開始できます。例えば以下のセッションにいる状態で実行します。

› こんにちは


• こんにちは!何を手伝いましょうか?

ここで /fork を実行すると、会話の履歴をそのまま引き継いで、新しい会話になりました。元のセッションはそのままです。

/model

使用するモデルを切り替えることができます。実行すると以下のように選択できるモデルが並びます。

  Select Model and Effort
  Access legacy models by running codex -m <model_name> or in your config.toml
 
› 1. gpt-5.3-codex (current)  Latest frontier agentic coding model.
  2. gpt-5.2-codex            Frontier agentic coding model.
  3. gpt-5.1-codex-max        Codex-optimized flagship for deep and fast
                              reasoning.
  4. gpt-5.2                  Latest frontier model with improvements across
                              knowledge, reasoning and coding
  5. gpt-5.1-codex-mini       Optimized for codex. Cheaper, faster, but less
                              capable.
 
  Press enter to select reasoning effort, or esc to dismiss. 

モデルを選択すると、推論レベルの選択になります。

  Select Reasoning Level for gpt-5.3-codex
 
  1. Low               Fast responses with lighter reasoning
› 2. Medium (default)  Balances speed and reasoning depth for everyday tasks
  3. High              Greater reasoning depth for complex problems
  4. Extra high        Extra high reasoning depth for complex problems
 
  Press enter to confirm or esc to go back  

推論レベルという知らない概念が出てきました。Codex本人に聞いてみます。

› Codexにおける推論レベル(Reasoning Level)とは何か教えてください。


• Codex における推論レベル(Reasoning Level)は、速さ と 思考の深さ のトレードオ
  フを調整する設定です。
  同じ依頼でも、レベルによって「どれだけ段階的に検討してから実行・回答するか」が
  変わります。

  - 低:応答が速い。単純な修正・定型作業向け
  - 中:速度と精度のバランス
  - 高:複雑な実装・設計判断・難しいデバッグ向け(時間とコストは増えやすい)

  使い分けの目安は「ミスの影響が大きいほど高くする」です。
  例: 依存関係更新や大規模リファクタは高め、軽微な文言修正は低め。


› 自動で調整されるわけではなく、指定したレベルで実行されるのですか?


• 基本は「指定したレベルで実行される」と考えてよいです。
  つまり、明示的に設定した Reasoning Level が優先されます。

  実運用では、UI/環境側の既定値や上限・下限がある場合もあるので、最終的にはその
  実行環境の設定仕様に従います。

ということだそうです。とりあえずMediumにしておきます。これを変えると何がどれぐらい変化するのか?は気になるところです。

/status

コマンドの名前通り、ステータスを確認することができます…という説明だとそのまますぎるので、公式ドキュメントから説明を引用しておきます。

Display session configuration and token usage.
(セッション構成とトークンの使用状況を表示します。)

Confirm the active model, approval policy, writable roots, and remaining context capacity.
(アクティブなモデル、承認ポリシー、書き込み可能なルート、および残りのコンテキスト容量を確認します。)

実行すると以下のような出力になりました。

╭─────────────────────────────────────────────────────────────────────────╮
│  >_ OpenAI Codex (v0.101.0)                                             │
│                                                                         │
│ Visit https://chatgpt.com/codex/settings/usage for up-to-date           │
│ information on rate limits and credits                                  │
│                                                                         │
│  Model:                gpt-5.3-codex (reasoning medium, summaries auto) │
│  Directory:            ~/Desktop/GitHub/vite-react-mui-sample-app       │
│  Permissions:          Default                                          │
│  Agents.md:            <none>                                           │
│  Account:              xxx@xxx.com (Plus)                      │
│  Collaboration mode:   Default                                          │
│  Session:              019c897e-8bb3-7691-a743-dd29eb8dc304             │
│                                                                         │
│  Context window:       94% left (26K used / 258K)                       │
│  5h limit:             [████████████████████] 100% left                 │
│                        (resets 03:43 on 26 Feb)                         │
│  Weekly limit:         [████████████████████] 99% left                  │
│                        (resets 16:57 on 2 Mar)                          │
╰─────────────────────────────────────────────────────────────────────────╯

/exit

Codex CLIを終了します。/quit と何が違うのかな?と思って公式ドキュメントを見てみたら、 /quit と同じと書いてありました。

おわりに

今回はCodex CLIの導入と、会話を中心とした基本操作を確認しました。記事内ではまだコードを触らせてないので、ChatGPTの延長に留まっていますが、少し実際にコードを触らせたり、ゼロから生成するところも試しているところです。今後も記事を書くかは未定ですが、引き続き試していきたいと思います。

Node.jsの管理をVoltaからmiseに移行する

はじめに

プライベートのPCでNode.jsの管理にVoltaを使っていたのですが、気づいたらVoltaのメンテナンスが終了していたので、別のツールに移行することにしました。miseというツールに移行したので、調べたことや移行の流れをメモしておきます。

前提

miseとは

複数のことができるので一言では言い表しにくいのですが、開発ツールの管理、環境変数の管理、タスクの定義と実行ができるツールです。公式ドキュメントやリポジトリを見ていただいた方が早いと思います。

mise.jdx.dev

正式名称は「mise-en-place」なのかもしれませんが、基本的には「mise」と呼ばれていることが多いように見えます。読み方が公式ドキュメントに書いてあるのはありがたいですね。自分はとりあえず「みーず」と呼んでます。

Pronounced "MEEZ ahn plahs"

管理ツールの選定

まず元々使っていたVoltaの選定理由に触れておきます。OSを問わないところや速さはもちろん魅力に感じたのですが、プロジェクト単位で開発ツールのバージョンを管理し統一できるのが最大の魅力でした。以下のようにpackage.jsonにバージョンを書いておくと、Voltaが入っていれば自動的にそのバージョンが適用されます。詳しくは公式ドキュメントを参照ください。

"volta": {
  "node": "20.16.0",
  "yarn": "1.19.2"
}

volta.sh

miseはVoltaの魅力をほぼそのままに、より高機能で複数種類のツールを管理できるところを魅力に感じ選定しました。選定開始時点で管理したかったのはNode.jsだけでしたが、他のJavaScriptランタイム、JavaScript以外の言語系、AIサービスのCLIツールなど、管理対象の候補が考えているうちに増えていき、まとめて管理できるのであればその方が良さそうだと思い始めたのも後押しになりました。

ちなみに選定理由とかではなくmiseを試し始めた後に気づいたのですが、Voltaのissueでmiseへの移行が推奨されていました。

github.com

miseでNode.jsを管理する

miseを導入してグローバルでNode.jsを管理できるようになるところまでやっていきます。枠が2つ並んでいる場合は、1つ目が実行コマンド、2つ目が実行後の出力になっています。

miseのインストール

Homebrewを使ってインストールします。

brew install mise

無事にインストールされていることの確認の意味も込めて、miseのバージョンを見ておきます。

mise --version
              _                                        __              
   ____ ___  (_)_______        ___  ____        ____  / /___ _________
  / __ `__ \/ / ___/ _ \______/ _ \/ __ \______/ __ \/ / __ `/ ___/ _ \
 / / / / / / (__  )  __/_____/  __/ / / /_____/ /_/ / / /_/ / /__/  __/
/_/ /_/ /_/_/____/\___/      \___/_/ /_/     / .___/_/\__,_/\___/\___/
                                            /_/                 by @jdx
2026.2.11 macos-arm64 (2026-02-12)

mise exec

公式ドキュメントのGetting Startedではインストール後に mise exec を試す流れになっています。自分の読解力ではコマンドによって実行されることの詳細を理解できなかったため、実行前にGPT-5.2に解説をお願いしました。以下は解説の一部を抜き出したものです。

mise exec node@24 -- node -v の意味
これは:
1. node@24 がインストールされているか確認
2. なければダウンロード
3. PATHをそのコマンド内だけ一時的に書き換える
4. その環境で node -v を実行
5. 実行後は元に戻す
という流れです。

なるほど、流石です。必ず正しいとは言えませんが、公式ドキュメントを見る限り近そうです。とりあえず試してみます。

mise exec node@24 -- node -v
mise WARN  gpg not found, skipping verification
node@24.13.1    11.8.0
v24.13.1

動作には影響ないGPGのWARNが出ましたが、無事に実行されました。そもそもGPGを今まで知らなかったのでこのタイミングで少し調べましたが、本題からズレてしまうのでまた機会があればアウトプットします。

mise use

現状ではまだmiseの管理対象としてNode.jsが自分の環境に存在しないので、インストールします。バージョンはとりあえずで24です。

mise use --global node@24
node@24.13.1
mise ~/.config/mise/config.toml tools: node@24.13.1

グローバルのツールのバージョンはconfig.tomlで管理されているようです。中身を見てみます。

cat ~/.config/mise/config.toml
[tools]
node = "24"

nodeに24が設定されていますね。mise use でリクエストしたバージョンが設定されるようです。後ほど、別バージョンを入れるときにもう一度見てみます。

mise activate

この時点では node -v を実行した時に、miseでインストールしたnodeのバージョンは出力されません。nodeコマンドを直接実行できるように mise activate を実行します。これもまた詳細を理解できなかったため、実行前にGPT-5.2に解説をお願いしました。以下は解説を自分が整理したものです。

activate がやっていることは:
PATH の優先順位を書き換えて、mise を最優先にすること
~~~
シェルは:
PATH の左から順番に node を探す
仕組みです。
~~~
activate すると、mise は:
1. .toml を読む
2. 現在有効なバージョンを特定
3. そのバージョンの bin を PATH の先頭に追加
という動きをします。

echo 'eval "$(mise activate zsh)"' >> ~/.zshrc

これで再読み込みなりターミナルを別で開くなりしたらnodeコマンドが使えるようになりました。node -v を実行すると、miseでインストールされたNode.jsのバージョンになっていることを確認できました。

ツールのバージョン切り替え

バージョンの切り替えを試したいので、別バージョンのNode.jsを入れてみます。先ほどv24を指定してインストールしたので、今度は一つ下のLTSであるv22で明確にバージョンを指定してインストールしてみます。

mise use --global node@22.22.0

node -v を実行すると、v22.22.0と出力されたのでうまくいきました。

これでグローバルには2つのバージョンのNode.jsが存在しているはずです。インストールされたツールの一覧を確認してみます。

mise ls
Tool  Version  Source                      Requested 
node  22.22.0  ~/.config/mise/config.toml  22.22.0
node  24.13.1 

config.tomlも確認してみます。

cat ~/.config/mise/config.toml
[tools]
node = "22.22.0"

config.tomlの設定値が mise ls のRequestedに表示されるようです。

準備ができたのでバージョン切り替えを試します。切り替えは今までインストールで使っていた mise use コマンドで実現できます。mise use コマンドはインストール用のコマンドというより、どのバージョンを使うか指定するコマンドで、指定したものが存在しなければインストールするという流れです。

今はv22.22.0になっているので、v24に切り替えてみます。

mise use --global node@24

node -v を実行すると、v24.13.1と出力されたのでうまくいきました。

mise ls も見ておきます。

Tool  Version  Source                      Requested 
node  22.22.0 
node  24.13.1  ~/.config/mise/config.toml  24

SourceやRequestedが指定したバージョンに変わっていることがわかります。

プロジェクト単位でNode.jsのバージョンを指定する

グローバルでNode.jsを管理できるようになりました。今度はプロジェクト単位でのNode.jsのバージョンを指定を試します。今までVoltaでやっていたpackage.jsonでのバージョン指定から移行します。

Voltaではpackage.jsonにバージョンを書くことで実現していましたが、miseでは専用のファイルが必要です。ディレクトリと合わせて様々な命名パターンに対応しています。詳細は公式ドキュメントの CONFIGURATION から確認できます。

今回はドキュメントのタイトルにもなっている「mise.toml」で進めます。

プロジェクトルートにmise.tomlを置きます。自分でファイルを新規作成してもいいと思いますが、プロジェクトルートで mise use コマンドを実行すればファイルが自動生成されます。今はグローバルでv24.13.1になっているので、違うバージョンということでv22.22.0を指定します。

mise use node@22.22.0

そのままプロジェクトルートで node -v を実行すると、v22.22.0と出力されました。一つ上の階層で node -v を実行すると、v24.13.1と出力されました。期待通り、プロジェクト内でのみv22.22.0で動いています。

では、インストールされていないバージョンをtomlで指定するとどうなるでしょうか。今はv24.13.1とv22.22.0が存在するので、mise.tomlを開いてv22.21.0に書き換えてみます。

[tools]
node = "22.21.0"

node -v を実行すると、miseで管理していないバージョンが表示されました。Voltaをまだ消しておらず、PATH上でmiseの次にヒットしたVoltaのnodeが実行されたからです。mise lsでどう出力されるのか見てみます。

Tool  Version            Source                                      Requested 
node  22.21.0 (missing)  ~/Desktop/GitHub/vite-react-typescript-...  22.21.0
node  22.22.0           
node  24.13.1      

missingとなっていますね。

miseに関する問題や情報の出力は mise doctor というコマンドが用意されています。今回はインストールしてないから動かないということをわかっているのでいいのですが、何か困った時にはお世話になりそうです。今回の場合どう出力されるのか見てみます。

1 problem found:

1. tool core:node@22.21.0 is not installed, install with `mise install`

沢山の情報が出力されるので省略し、問題の部分だけ載せています。インストールされてないので mise install でインストールしてね、と言われています。公式ドキュメントを確認すると、ツールやバージョンを指定せずに mise install を実行するとmise.tomlの内容でインストールしてくれるようです。

実行すると、v22.21.0がインストールされ、期待通りに動くようになりました。mise doctor でも「No problems found」と出力されます。

一応補足として、今回自分は試していませんが、lockファイルを作ることもできるようです。

mise.jdx.dev

おわりに

Voltaをアンインストールしないのか?と思われた方もいるかもしれませんが。GitHubで管理しているプロジェクトたちがVoltaの設定を書いたままなので、そちらの設定を移行してからアンインストールする予定です。

miseを使ってみての感想としては、必要な機能は揃っており今のところ不満はなく感触が良いです。今回触れられなくてもう少し知っておきたいことはいくつかあるので、引き続き探究していきたいと思います。

2025年の振り返り


エンジニア編

仕事

4月から2つの案件を掛け持ちし始めました。1つは去年と同じ案件を継続、もう1つは2022年9月に離任した案件に復帰することになりました。後者の案件が単純に忙しかったことと、2つの案件の合計工数が一人月以上での契約だったことで、毎月多くの残業に苦しむ1年となってしまいました。加えて業務内容も自分が望んだものと異なっています。来年どうなるのかまだわかりませんが、このままズルズル長引かせるつもりはないため、どのような変化が起こるのか、不安でも楽しみでもあります。

GitHub

仕事では使ってないアカウントの記録です。今年の合計コントリビューション数は3でした。

ブログ

この記事含めて2記事投稿しました。

kwn1125.hatenablog.com

Qiita

記事は投稿しませんでした。

Zenn

Article

記事は投稿しませんでした。

Scrap

作成しませんでした。

connpass

19のイベントに参加しました。全てオンラインです。貼るの大変なので参加したイベントのリンクは省略します。

読書

1冊読みました。ブクログにタグをつけて整理してあります。

LAPRASスコア

LAPRASのスクショです。今年はほぼ何もしてないので流石に下がってますね。

2024/12/24

2025/12/31

プライベート編

アニメ

Annictにまとめています。見返したアニメや1年以上続いてるアニメはカウントが難しいので対象外として、視聴作品数は以下の通りです。

  • 2023年: 79作品
  • 2024年: 72作品
  • 2025年: 71作品

漫画

昔は好きだったのですが、社会人になって以降あまり読めてませんでした。今年から趣味に復帰です。Webの連載を10作品ぐらい読んでいるのと、単行本を電子で130〜140冊ぐらい書いました。まあ単行本は半分も読めてないのですが…

サッカー

視聴試合数は以下の通りです。

  • 2023年: 272試合
  • 2024年: 311試合
  • 2025年: 249試合

現地観戦した試合は以下の通りです。他は全て家で配信を見ました。

ゲーム

プレイしたタイトルは以下の通りです。プレイが途中あるいは中断しているタイトルも含んでいます。今年プレイし始めたタイトルのみに絞っています。順番は適当です。


noteのアカウントを作って、去年の振り返りで触れたユニコーンオーバーロードについて記事を投稿してみました。

note.com

生活

残業が多かったため、仕事中心の生活になってしまいました。ランニングは一応続いていて、去年と同じぐらいは走りましたが、去年より多く走ることを目標としていたので目標は未達成かなという感じです。他はあまり変化はなかったです。今まで理由もなくスルーしていたふるさと納税を初めてやったぐらいです。

振り返り感想

今年はポジティブとネガティブでそれぞれリストアップする形式にしてみました。

ポジティブ

  • ゲームプレイ時間の増加
  • noteでゲームのことを発信
  • 漫画が趣味として復帰
  • 去年よりプライベートが忙しい中でアニメの視聴数キープ
  • ランニング継続
  • ふるさと納税

ネガティブ

  • 仕事での残業の大幅増加及び業務内容が希望通りではない
  • エンジニアとしてインプットとアウトプットが去年から激減
  • サッカーを見る時間の減少
  • 去年よりランニングの量を増やせなかった


総合して、あまり自分を評価できない1年でした。やはり仕事あるいはエンジニアとしてのネガティブが大きいです。仕事については来年変化があるはず、なければ自分で変化を起こすので、それに伴って色々と他のことも変わってくるはずです。来年の今頃はどういう状況になっているのか楽しみにしつつ、振り返りを終えたいと思います。

『ピープルウエア ヤル気こそプロジェクト成功の鍵』を読んで


はじめに

『ピープルウエア ヤル気こそプロジェクト成功の鍵』という本を読んだのでアウトプットします。以降記事内では『本書』と省略します。

どんな本か

概要は↓に記載されています。

bookplus.nikkei.com


なぜ読むのか

  • 本書も著者も有名なので一度読んでみたいと思ったから
  • マネジメントに興味があり、今後の考え方の一つとして役立つかもしれないと思ったから


感想

「ソフトウェア開発の問題の多くは技術的というより社会学的なもの」という主題が提示されており、自分も実際に何年もIT業界で働いてみて思うことと一致するような内容が多く、全体的に納得できる内容でした。

訳者あとがきでは「日本の"ピープルウェア"はまだまだである」といったことが書かれています。近年は改善傾向にあるように思えますが、ソフトウェアエンジニアの文化についての話になると、やはり日本と欧米で比較して語られ、日本は改善していくべきという話になることは多いように感じています。そもそもの環境や文化の違いから、欧米の例を日本に当てはめれば全てうまくいくとは思えませんが、本書には参考にできる内容も多く書かれています。

本書はソフトウェア開発に関わる経営者、マネージャー、リーダーのようなある程度上の立場の人に刺さる内容が中心です。人材を活用する、オフィス環境と生産性、人材を揃える、生産性の高いチームを育てる…など目次からもわかると思います。知識や考え方として重要だと思えることは書かれていますが、個人的には新しい発見は少なめでした。読んですぐに実践できることも多くの人にとっては少ないと思います。また、文章の言い回しも少しクセがあるので気になる人もいそうです。全体として、ソフトウェア開発のリーダーやマネージャーとして内容を知っておきたい一冊ではありますが、誰にでもオススメできるかと言われると難しい本だと思います。


メモ

自分用にページ数のメモです

  • P.29-32 目標設定の話
    • 「目標なし」が一番生産性が高い
  • P.47-56 生産性の研究結果
  • P.66 ギルブの法則
    • 「どんなものでも、計測しようと思えば必ずできるし、測定しないでいるよりもずっとよい」
  • P.158 ブラックチーム
  • P.210 ホーソン効果
  • P.274 ホルガー・ダンスク
    • 全然知らない話が出てきて困惑した
    • 名前だけでググったら競走馬がヒットする