はじめに
『忘れる読書』という本を読んだのでアウトプットします。以降記事内では『本書』と省略します。
どんな本か
内容や目次は↓に記載されています。
なぜ読むのか
- 本を読んでも内容あんまり覚えられないなーと思っていたのでタイトルに惹かれた
ざっくり感想
落合さんの読書についての考え方、取り組み方、経験談、おすすめの本などが紹介されており勉強になりました。本全体として「忘れる読書」というテーマについて深掘りしているというよりは、もう少し幅広い印象を受けました。読書を通じてどうやって今の落合さんになったのか垣間見え、落合さんの読書愛を強く感じることができる一冊でした。
「忘れる読書」については、読後に自分の中に残った知識や考えをざっくり頭に入れ、フックがかかった状態、なんとなくリンクが付いている状態で頭の片隅に残しておけば、頭の中を検索すればわかるので記憶しなくてよいという考え方が紹介されています。合わせて紹介されている、忘れることが大事!むしろ忘れよう!という考えはまだあまりピンときていないのですが、文章や内容をそのまま記憶するのではなく、主張に対する自分の考えやキーワードを頭の中に残し自分のものにすることが大事であると理解しました。覚えないと!と思うよりは読書へのハードルが下がりますし、わかりやすい読書への取り組み方なのでいいなと思っています。
印象に残った話
「忘れる読書」についてはざっくり感想に書いたので別の話に触れます。著者が本を「パッケージ」と例えて、頭の中に「パッケージ」があることの大切さを主張しているのが印象に残りました。21〜22ページ、25〜30ページが該当箇所です。
本書では本を「パッケージ」「言語の器」「容れ物」などと表現していますが、いい表現だなと思いました。個人的には「パッケージ」がわかりやすく使いやすい表現で気に入っています。これは本以外にも同じことが言えると思います。例えば映像作品も「パッケージ」と表現できると思いますし、同様に「パッケージ」を共有しあえている状態だと良い速度と深度で会話することができると思います。実際に自分も「パッケージ」が伝わってスムーズ会話が進んだパターンと、伝わらなくて説明が必要になったパターンの経験が思い浮かんだので納得がいきました。本だけでなく、様々な「パッケージ」を頭の中に入れていこうというモチベーションにも繋がりました。