はじめに
『人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則』という本を読んだのでアウトプットします。以降記事内では『本書』と省略します。
どんな本か
内容や目次は↓に記載されています。
なぜ読むのか
- 現在はソフトウェアエンジニアとしてエンジニア業務のみをやっているが、将来的に人事領域に関与したいと考えているから
ざっくり感想
人事と採用についての基本となる考え方についてまとまっており、入門書としてお勧めできる一冊です。自分は人事領域の業務をほとんどやったことがないですが、もし何かしら担当することになったら辞書や教科書的に担当業務についての記載箇所を読み直したいと思えました。
本書は「人事」と「採用」の大きく2つの章に分かれています。人事については役割の定義から書かれており、なんとなく頭の中にあった人事の業務について解像度を上げてくれました。採用については、採用計画を立てるところから求める人物像の設定、採用チームの作り方、選考プロセス、内定者フォロー、候補者に入社決断してもらうところまで採用の流れが網羅されています。人事と採用について全体感を把握するためには最適な一冊だと思いました。
学んだこと
未経験の領域のため本書に書いてある内容はほとんどが思考の整理や学びになったのですが、一つの記事にまとめるのは難しく、改めて機会があれば一つ一つについて深掘りしてアウトプットしたいと考えています。とりあえず印象に残ったものをメモとして書いておきます。
人事の役割の中で最重要なのは"採用"
人事には「採用」「育成」「配置」「評価」「報酬」「代謝」の6つの役割があり、全体を100とすると採用の重要度は50以上と本書に書かれています。理由は「人は大人になるほど変われない」からであるというのが納得感があって刺さりました。
退職率のマネジメント
退職率の目標を決めてコントロールするという考え方を意識したことがなかったなと思いました。自社ではどう考えているのか知りたくなりました。
Off-JT
OJT(On the Job Training)は知っていましたが、Off-JT(Off the Job Training)は用語として知りませんでした。本書では以下のように定義されています。
「ビジネス全般の知識を身につけること=Off-JT(Off the Job Training)」
職場を離れて社内の担当部署が考案したメニューや外部の研修期間が作成したプログラムを受講し、必要な知識やスキルを習得します。
採用はPULL型とPUSH型に分けられる
PULL型とPUSH型に分けるという考え方を知りませんでした。
- PULL型:情報を発信し候補者からのアプローチを待つ
- PUSH型:企業から候補者にアプローチする
以下の記事が参考になります。 note.com
初期の応募者の方が優秀説
本書では以下のような法則があると書かれています。
新卒・中途問わず、ほとんどの採用において、初期の応募者の方が優秀層であることが多く、内定が出る確率も高い
これについては理由が本書内で深掘りされてないような気がしていて、データや研究結果も紹介されてないです。新卒であれば活動タイミングが決まっており、優秀な人から決まっていくのでイメージできるのですが、中途はどうなんだ?と思いました。現実として法則というほど当てはまるのかどうか気になるので、関わることがあれば意識してみたいです。