はじめに
『GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた ドキュメントの活用でオフィスなしでも最大の成果を出すグローバル企業のしくみ』という本を飛んだのでアウトプットします。以降記事内では『本書』と省略します。
どんな本か
内容や目次は↓に記載されています。
www.shoeisha.co.jp
なぜ読むのか
- マネジメントや組織作りに興味があるから
- GitLabのやり方を知りたいから
- リモートワークが好きだから
- "徹底したドキュメント化"に興味があるから
ざっくり感想
GitLabの組織運営の方法や文化を学ぶことができ、リモートワークを取り入れた組織作りやマネジメント、ドキュメント化へのモチベーションを上げてくれる本でした。実際に運用されているルールがわかりやすく解説されており、それによる効果や予想される問題と対処法にも触れられています。
当然ある程度上の立場にならないと会社をGitLabと同じような仕組みにしていくことは難しいですが、自分のようなチームリーダーレベルの立場あるいはメンバーの立場でも真似できることは多く紹介されており、読んでいる最中も頭の中で「これは今のチームでやるなら…」とつい考えてしまいました。
仕組みを作る立場になくても、GitLabの取り組みと解説を読むだけでも面白いですし、リモートワークのメリットやリモートワークをしていく上での心構えを学ぶことができます。リモートワークを取り入れている、または取り入れようとしている組織に所属している人なら是非読んでほしい一冊です。
GitLabの取り組みを少しだけ紹介
詳しくは本を読んでいただきたいのですが、印象に残ったGitLabの取り組みを少しだけ紹介します。
何かを決める時はプロポーザルを用意する
紙の本143ページに書かれています。プロポーザルというものを読むまで知らなかったのですが、本書では"具体的な解決策まで踏み込んだ提案"と定義されています。GitLab内では"全ての会議はプロポーザルのレビューであるべき"と明言されているようです。
ちなみにプロポーザルが用意できない場合については続きに書かれており、オンラインでの会議については175ページに書かれています。
ネガティブなフィードバックはドキュメントとして書き留める
紙の本201ページに書かれています。ドキュメントに書き事実ベースに議論して改善することに合意できたら、どう改善するのか具体的な行動を言語化して、定期的に振り返って確認することで変化に繋げやすくするそうです。
そもそも"フィードバックは難易度が高い"と書かれおり、これだけ真似するとネガティブなフィードバックを受けた人が不快に感じたり、自信を失う可能性があります。"良い関係性が構築されていること"や"SBIモデルを使うこと"など工夫や前提を忘れないようにしたいです。
他メンバーの活躍を推薦するとボーナスがもらえる
紙の本250ページに書かれています。メンバーが他メンバーの活躍を推薦するし認定されると1000ドルのボーナスがもらえるという制度です。ボーナスは"推薦した人"がもらえるのか、"推薦された人"がもらえるのか、両方なのかが読んでいてわからなかったのですが、いずれにせよモチベーションにつながる面白い制度だなと思いました。